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「医療」のバックナンバー

<小内亨>第1回 皮下脂肪型と内臓脂肪型

『さよなら!不快症状 内臓脂肪をスッキリ落とす』(旬報社刊)

 糖尿病や動脈硬化などの生活習慣病の原因となりがちな内臓脂肪。『さよなら!不快症状 内臓脂肪をスッキリ落とす』(旬報社刊)を監修した小内亨先生によると、内臓脂肪はたまりやすい半面、落としやすい脂肪であるという。生活習慣病を予防するために、どのような食事や運動で内臓脂肪を減らすことができるのか、そのノウハウを教えてもらった。

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 十数年前までは「肥満」はひとくくりにされていました。しかし、最近では「皮下脂肪型」と「内臓脂肪型」に分かれ、特に「内臓脂肪型」の方が重大な問題だと分かってきたのです。

 「皮下脂肪型」は生活習慣病のような病気には直接つながりませんが、「内臓脂肪型」は糖尿病、高血圧、動脈硬化、心筋梗塞(こうそく)などを引き起こしやすいのです。内臓脂肪からはいろいろなホルモンが出ており、そのホルモンがそれらの疾病の原因だとされています。

 内臓脂肪は体重よりも腹囲の数値が目安になります。内臓脂肪を計る場合は、腰のくびれた部分ではなく、おへその周りを計るようにしてください。大阪大学の研究グループが統計をとったところ、男性は85センチメートル、女性は90センチメートル腹囲があると、CT検査で計測した内臓脂肪が100平方センチメートルたまっていることが分かりました。

 もちろん、人によって差異はあり、一見小柄でスリムに見えても、体脂肪率が男性で25%以上、女性で30%以上あると、「隠れ肥満」の可能性もあります。体重が変わらなくて、ウエストだけが増えた場合は確実に内臓脂肪が増えたと思っていいでしょう。

 では、どうやって内臓脂肪を減らし、生活習慣病を予防すれば良いのか。絶食をしたり、偏った食べ物しか食べずに急激にやせようとするダイエット法などが思い浮かぶかも知れませんが、それは正しいダイエット方法とは言えません。そのような方法では体重が減るときに脂肪だけでなく、筋肉や骨も減ってしまいます。しかし、リバウンドするときは脂肪しか増えないので、リバウンドを繰り返すと、体重は変わらず、体脂肪だけが増えてしまいます。つまり、続かないダイエットは、生活習慣病になりやすい体を作ってしまうのです。

 ダイエットの目的は「一時的にやせる」ことではなく、「病気を予防するための生活習慣を身につける」ことです。食事に気を配る。運動を習慣付ける。理想体重を維持する。それが生活習慣病を予防することになるのです。

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関連情報

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著者紹介

小内亨

小内亨(おない・とおる)

医師

略歴
1959年群馬県生まれ。84年群馬大学医学部卒。群馬大学医学部第一内科などを経て米国ルイジアナ州立大学ベニントン・バイオメディカル・リサーチ・センターで肥満の基礎的研究に従事。2000年、おない内科クリニックを開業。同クリニック院長。日本内科学会認定内科専門医、日本糖尿病学会専門医。主な著書に『お医者さんも戸惑う健康情報を見抜く』『危ない健康食品&民間療法の見分け方』など。

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