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ブラピがあの携帯CMに出た理由
日本映画は地域発映画「リージョナルシネマ」が新たなうねりとなって、観客を映画館に呼び込んでいる(写真はイメージ) |
米国ではテレビCMに出ない俳優ブラッド・ピットやキャメロン・ディアスがどうして日本ではソフトバンクのCMに出るのか。どうして映画館ではポップコーンが売られているのか。説明できる人はそう多くない。『映画にしくまれたカミの見えざる手』(講談社刊)を書いた谷國大輔さんは「映画ビジネスの仕組みを知れば、様々な見方で映画とのつきあいを楽しめるようになる」と言う。奥深い映画ビジネスの読み解き方や、日本で盛り上がる地域発映画の魅力を谷國さんに教わった。
《地域プランナー、プロデューサーの谷國大輔さん》映画という娯楽自体はほとんどの日本人になじみがあるのに、映画業界のビジネス慣習や成り立ちなどはあまり知られていない節がある。例えば、ポップコーンもその1つ。映画館の売店ではスナック類がいろいろと売られているが、ほぼどこでもあるのが定番のポップコーン。しかし、日本人にとってポップコーンが日常生活にそれほど定着しているかというと、必ずしもそうではない。むしろ、「映画館でしか食べない物」だったりする。では、なぜ映画館ではほぼ例外なくポップコーンを売るのか。
理由は複数ある。まず第一に、音がうるさくない。映画を見ている間、隣席の人がせんべいをバリバリ音を立てて食べていたのでは、せっかくの映画が台無しになりかねない。そんな物を売った映画館もおしかりを受けかねない。その点、ポップコーンはあまり音が響かない。これは比較的分かりやすい理由と言える。
もう1つの理由はちょっと意外かも知れない。それは掃除。映画館では観客入れ替えの短い時間に、手際よく掃除を済ませる必要がある。その際、床に散らばったり、へばりつくような食べ物が落ちていると困る。しかし、コロコロしていて掃き集めやすく、色も見分けやすいポップコーンは掃除の手間を省いてくれる。
高熱で調理してあるので、食中毒の心配が低いことも重要だ。上映中の暗闇でも手探りでつかみやすいのも都合がいい。
だが、最大の理由は、コストが安い点にあるだろう。トウモロコシを弾けさせただけの代物だから、原価はたかが知れている。しかも、製造器は構造がシンプルで、メインテナンスの費用も安く済む。アルバイトのスタッフでも操作しやすい。映画館にとってはいい事ずくめだ。だから、ポップコーンは映画館で「スナックの王様」として君臨しているわけだ。
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