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<雨宮京子>第1回 損切りできる人が成功する

『はじめての人の株入門塾』(かんき出版刊)

 株式投資は魅力的な資産運用法の1つだが、売買のタイミングが難しく、損失のリスクも小さくはない。大切な退職金を株式投資に使うなら、元本を目減りさせないための慎重な判断も必要だ。『はじめての人の株入門塾』(かんき出版刊)を書いた株式キャスターの雨宮京子さんに、株で大きな失敗をしないためのコツを聞いた。

◇   ◇   ◇

 株で成功するか失敗するかの分かれ目は、損切りができるかどうか。たとえ失敗しても、きちんと態勢を立て直せば取り戻せます。そのために覚えなければならないのが、損切り、つまりロスカットなんです。駄目だと思う銘柄を思い切って売るわけです。

 例えば、スキーをしていて転びそうになったとき。そのまま無理して滑り続けたら骨折する可能性が高いですよね。でも、うまく転べばけがをする確率も少ないし、体勢を立て直して再びきれいに滑り出せます。株もそれと同じ。この株はもう駄目だと思ったら、見切って売るという判断を選ぶ人が成功できるといえます。

 逆に、1つのことをずるずると引きずる傾向がある人や優柔不断な人、1円でも損したくない人。そういう人は「株の神様」に見放されます。株は人生そのものなんです。だから、面白いんですけどね。

 ロスカットのセンスは、続けているうちに磨かれていきます。何しろ高い「授業料」を払っているわけですから、必死に勉強するようになりますよね。新聞を読むようにだってなるし、アンテナを張り巡らしていればいろいろな情報も自然と入ってくるようになる。だいたい3回ぐらい失敗すると、成功できるようになるケースが多いですね。

 それから、何か1つに精通している人は強いです。例えば、商社で海外勤務が長かった人は海外事情に詳しいから、その関連の株を買うと成功しやすい。広告代理店の人だったら流行に関連する株がいいですよね。自分なりに、「先見の明」があると思う分野の銘柄を買うといいんです。

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著者紹介

雨宮京子

雨宮京子(あめみや・きょうこ)

株式キャスター

略歴
1987年、日興證券(現日興コーディアル証券)に入社。100億円近くの預かり資産を動かし、全国トップのセールスを誇る。その後独立し、アナウンサー、経済誌記者などを経て現職。テレビの経済番組、新聞や雑誌の連載、講演会などを通じ、株の魅力や投資術を広めている。

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