まだやるの?編 第12回

 汁かけご飯(その2) ご飯入れる?・汁かける?トンネルのこだわり

<写真を拡大>ぞうすい

 同人諸兄姉に伺いたい。

 皆さんはなぜかくも「汁かけご飯」のごとき、人生にとってどーでもいいことに熱くなっておられるのか。口角泡を飛ばして論じておられるのか。

 手元に届いたメールの分厚い束をめくりながら、私は心底そう思い、かつ笑った。そばにいた同僚に一部を読んで聞かせたら、彼も笑った。そして聞いてもいないのに「我が人生における汁かけご飯の物語」を語り始めたのだが、長くなりそうだったので途中でほったらかし、こうしてPCに向かっているところである。

 今週は前置き抜きで本題に入る。でないと紹介しきれないほどのメールが届いている。

 といいつつ1点だけ書く。先週の日曜日、炊事当番だった私は宮城県登米市の名産「油麩(仙台麩とも)」を入手した。すりこぎ大の麩を油で揚げたもので、私の好物である。地元では「油麩丼」をつかったまちおこしが始まっており、そう遠くない将来、B-1グランプリ関連のイベントに登場するかもしれない。

油麩肉じゃがの残りをかけしまったご飯

 その油麩を加えて肉じゃがをこしらえたのであるが、家族一同、いたくその味が気に入り、油麩を追加したのに瞬く間になくなってしまったのであった。

 私もモリモリ食べた。食べているうちに固形物がなくなり、崩れたジャガイモとタマネギ、ニンジンの破片が煮汁に浮かんだ状態になった。

 これをどうしようか。飲むのか。破片を丹念につまんで口に運ぶのか。

 そのとき、器を持つ私の左手はご飯茶碗の上に移動し、無意識のうちに破片が浮かぶ汁をご飯にぶちまけていたのである。箸を持つ右手もまた無意識のうちに、汁にまみれたご飯をしゃかしゃかと口にかき込むではないか。美味いではないか。お代わりしたいではないか。

つゆだくの牛皿

 私は考えた。汁かけご飯と丼ものの境界はいずこにありや。つゆだくの牛丼と汁かけご飯に本質的な違いのありやなしや。

デスク、無理やり一句 「汁だく丼 ふと気がつけば 猫まんま」。知らないうちに遊泳禁止区域に入り込んでしまっているようなものですね。

野瀬 上手いんだか、そうでもないんだか…。

 博多の丼ものはかつ丼でも親子丼でも、つゆだくであることは広く知られている。当サイトでもかつて「博多のかつ丼は信じられないほど汁が多く、私にはかつ丼茶漬けとしか思えない」といった趣旨のメールを紹介している。「ご当地丼・ライスもの」の回ではなかったか。

 ともかく、汁かけご飯と意識せずに食べているケースがあるのではいかと思ったのである。

 今週は賛否両論喧々諤々。

とろろ牛丼

ご意見 汁かけご飯はNGです。
 大正生まれの祖父宅で食事をするとき、祖父は小学生の私を箸の持ち方が悪いと叱り、肘を食卓につけるなと叱り、随分としつけに厳しかったのですが、その祖父がするお行儀悪いことが、お茶碗に残った最後のひと口ご飯に残り少なくなった味噌汁をかけて食事を終えることでした。祖母が他の家族にこの行為を許すことはありませんでした。NGです。
 ご飯にかける汁物は「とろろ汁」だけです。
 野瀬さんが書かれた「ほんの少し残ったご飯を味噌汁にぶち込んで」はまったく論外です。まかり間違って味噌汁をご飯にかけることが起こったとしても、味噌汁側にごはんをぶち込むことは想像を絶します。あしからず(高砂にくてん・姫路おでん共有地域のみほおさん)


 むっふっふ。まあまあまあ。

秋田名物「バ○ヘ○アイス」。「ババはいないので、息子が頑張って作成」(夢多きおやじさん提供)

ご意見 実は私、ウン年生きていますが、汁かけご飯というものを1回しか食べたことがありません。
 小学生の修学旅行の夕食で、ある1人がご飯に味噌汁をかけたのです。そんな食べ方を見たことも、食べたこともない私や周りの皆は注目です。
 彼は「美味しい、美味しい」といって食べてます。皆、熱い視線を送っています。数名が真似をして食べて「美味しい」と連呼です。自分は…残念ながら味噌汁はすでに食べてしまって、汁かけご飯なるものを食べれませんでした。
 家に帰ってきて、親に汁かけご飯が食べたいとお願いしましたところ、そんな下品(すみません)はダメとのことでした。
 親が席を外したわずかなすきに、こっそりと味噌汁をかけて食べました。味噌汁がすでにぬるく、あまり美味しくなかったと記憶しております。当然、親に見つかり、こっぴどく怒られたことを記憶しております。それ以来、食べてもおりませんし、出合ったことがありません(夢多きおやじさん)


 それは残念。

 夢多きおやじさん宅では秋田のバ○ヘ○アイスをゲットし賞味された由。この物件は横手B-1併催のA-1に登場する。食べるけんね。

とろろかけご飯

ご意見 父(1920年生まれ)は京都育ち、母(1925年生まれ)は大阪育ちでした。家庭内では汁かけご飯は厳禁だったので、還暦を目前にした私はいまも「美味しそうだな」と思っても、ご飯に汁をかけるのには抵抗があります(竹谷さん)


 私とほぼ同年代。私も親からは厳禁されていたが、学生時代の寮生活ではそんなこと言ってられなくなった。そのことには後で触れる。

 いただいたメールの中で最も多かったのが「汁かけご飯はNG」なのに、気がついたらやっていたというもの。

鯛めしなど自炊(DO・塩竃さん提供)

ご意見 味噌汁かけご飯は「猫まんま」、家庭内実施禁止で育った東京生まれ東京育ちです。
 家内は旅行、子どもたちは外食といったある一日、一念発起して自炊しました。メニューは鯛めし、鯛の潮汁、鯛の切り身で塩竃、里芋とイカの煮物などです。まあ普通に食べられる、そこそこのお味ってところでした。
 感動は翌朝やってきました、鯛めし潮汁かけご飯、絶品です。
 この経験から同じ食材の炊き込みご飯と出しの効いたお吸い物かけご飯はかなりいけそうです。このテーマのうちに松茸ご飯、松茸のお吸い物かけご飯を作ってみようと思っています(DO・塩竃さん)


 目覚めましたね。解禁ですか?

鯛めし潮汁かけ(DO・塩竃さん提供)

ご意見 我が家では、汁かけご飯やお茶漬けがNGでございました。 理由は、味噌汁かけご飯やお茶漬けを食べる場合、おかずかあってもなかなか手が伸びませんよね。
 思うに、母親からしてみれば、せっかく栄養のバランスを考え腕によりをかけて作ったおかずそっちのけで、お茶碗から口を離さず「ずぞぞぞぞ」とすすられたのではたまらないでしょう。
 ただ、例外的に「かつおのお茶漬け」及び「とろろ汁」の場合はお許しが出ていました。
 かつおのお茶漬けは、新鮮なかつおの刺身をわさび醤油にくぐらせ、あつあつのご飯の上に贅沢に沢山のせ、これまたあつあつの緑茶をかけて刺身が半生になったところをいただくという、産地ならではの食べ方と思われます。かつおを沢山摂取できるのでお許しが出たのでしょうか。
 とろろ汁は、これまた静岡の名産で、我が家では汁かけご飯NGの母親ではなく父親がすりこぎを握って作ります(静岡県出身 越谷さん)


 規則は常に例外を伴う。なぜか。その例外が無視できないほどスバラシイからである。かつおのお茶漬けのように。

デスク、耳元で 叱られたら「行動するは規則に従い、裁くときには例外を斟酌しなければならない」(ジョセフ・ジューベル)と言い返しましょう。

謎の隊員梵ちゃん むっ、むつかしい…。

野瀬 「自分のことを棚に上げなければ、部下や子ども叱ることはできない」。これならわかる?

謎の隊員梵ちゃん、笑顔で そーゆーことですか。

ひじきの煮物

ご意見 私もご飯に味噌汁をかけるのはダメなんです。しかし子どものころからひじきの煮物をご飯にのっけて食べるのは大好き。ひじきを煮たときは必ずやってます。わんこ飯でなく、にゃんこ飯でもない(泉州住まい30ねんさん)


 やっているではありませんか。

ご飯に麦茶

ご意見 私は岡山市出身ですが、味噌汁をご飯にかけることはありません。そういうのは猫まんまということで親からもやるべきではないと教わっておりました。
 で、家内は福岡市出身ですが、聞いてみると、味噌汁をかけることはないといっています。しかし家内はおでんの汁をかける、というよりおでんの汁にご飯をぶち込んで、ぐちゃぐちゃにして食べます。私はそれを見て「猫まんまとははしたない!」と注意するのですが、言うことを聞きません。
 考えるに、福岡というところは水炊きをして、その残り汁にご飯をいれておじやにするので、その影響なのかなと思います。
 その一方、私はご飯に冷たい麦茶をかけて食べます。これは家内に言わせると信じられないとのことです。そうかなぁ…だって、今年はともかくとして、クソ暑い夏の朝、湯気の出るようなご飯なんて食う気がしないでしょう!
 ご飯にコーラをかけるのは勘弁して欲しいですが、麦茶をかけるのは、実に日本らしい正しい夏のお茶漬けと思いますが、いかがでしょうか?(ミーメさん)


ご飯にコーラ。いいかも?

 ここまでで、1点明らかになりつつある。それは味噌汁とご飯の組み合わせはNGだが、それ以外の汁ものと混ざることには抵抗感が薄いということである。

 冒頭に書いた汁かけご飯と丼ものの境界はどこかというテーマが、ここで意味を持ってきたのである。アサリの味噌汁をぶっかけた深川丼は例外としても、かけるものが味噌汁でなければ、私たちは案外何でも受容しているのではないだろうか。

 ではなぜ味噌汁だけがタブーの対象になっているのか。それは前回述べた「作法」との関係で考えればいいのではないかと、根拠なく思う。

 いやそうではないかも知れない。味噌汁かけご飯にも例外があるのか。

汁椀にご飯はOK?

ご意見 汁かけ飯の話ですが、この件に関して我が家ではタブーが伝承されています。それが、全国的なのかミクロ圏の問題なのか知りたいと思い、投稿しました。
 ×おみおつけ(汁椀の中身)を、ご飯にかけるのは、タブー
 ○ご飯を、汁椀に入れるのは容認される
 というもの。理由は、江戸時代の牢獄の食事作法(物相飯)であるから、とか。
 ただし薩摩汁(鯛などを使った面倒なミソスープ)やとろろ汁などは、ご飯に直接かけています (祖母系をたどれば、6代目ぐらいのエドっ子さん)


 このメールで「容認される」食べ方こそ、私が無意識にやる方法である。味噌汁をご飯にはかけない。

 次のメールはちょっと長い。しかし必読の内容である。民俗学の観点からも素晴らしい。

トンネル(イメージです)

ご意見 我が家では、母親の家はうるさかったようで、我が幼少時代は汁かけ飯を作ろうものなら怒り狂っていましたが、父親の家はそうでもなかったようで、まああんまりするなよ、程度でした。
 その母も、私が中学生になって電車で通学するようになると、朝早く起きるのが辛かったのか、私に早く食べさせるためか、味噌汁かけご飯卵落としバージョンが、朝の食卓に並ぶようになりました。ちなみに今の我が家では何でもありにしています。
 それはさておいて、大学時代の友人に汁かけ飯の作法で、こだわりの人がいたのを思い出しました。彼は必ず汁にご飯を投入して、ご飯に汁はかけませんでした。
 ある日それに気付いて聞いてみたら、祖父からの家伝で、汁かけ飯は汁にご飯を入れるもので、ご飯に汁をかけるものではないという作法が堅く守られていたとのことです。
 もっと詳しく聞いて納得しました。彼の祖父は、鉄道省の土木技術の結構な地位の責任者だったそうで、トンネル掘りの現場に若いときは行っていたようですが、途中からは本省勤めになったので、現場にはよっぽどのことがない限り行かなくなったそうです。
 それでも、ご飯が汁気で崩れるということはトンネルの落盤や崩落事故を想像させるからまかりならんということで、その習慣を堅持して家族にも守らせたとのことです。
 あとで、炭坑の坑内作業をする人は山が崩れることを嫌い、げんを担いで決してご飯に汁をかけないし、家族がそれをしたらぶん殴られたということを聞きました。
 彼の祖父と一緒で、山を掘る仕事をしている人はだれでも、そんなふうにげんを担ぐようです。
 ということで、汁かけ飯ではなく、飯入り汁のお話でした(長崎のあかさくらさん)


 いかがであろうか。私は無意識だが、意識的に、いや命にかかわることとしてご飯に汁をかけず、汁にご飯を投じる人々がいた、あるいはいまもいるという話である。

 こういうメールをいただくと、生きててよかったと少し思うのである。

青海苔茶漬け

ご意見 私もご飯にお味噌汁そのほか、汁物をかけて食べるのは大変行儀の悪いことであるので、してはいけないと言われて育ちました。小さいころ、何気なくやったら父親の雷が落ち、楽しい食卓が一瞬にして懲罰の場と化したので、そーゆーことをしてはいけない、ということは身にしみました。
 しかし、父親の解せないところはここからで「ご飯におつゆをかけてはいけない。そういうときはおつゆにご飯を入れなさい」というのです。つまり、おつゆの入った汁椀にご飯をいれ、サラサラとかき込むのはOKなのです。
 父親自身はあまりそういう食べ方をしない人ですが、私がそうやって逆バージョン汁かけご飯を食べていても何も言いませんでした。
 それが本当に礼儀作法にかなったことなのか、父親が何かを勘違いして覚えこんでいるのか不明ですが、私は今もそうやってサラサラとおいしくいただいております(ちゃりんこさん)


 あかさくらさんからのメールを読んだ後でこれを読むと、ちゃりんこさんのお父上は鉄道か炭鉱関係だったのではないかと思えてくる。

 そうではなくとも、トンネル工事や炭鉱で毎年のように犠牲者が出ていた時代は長かった。そういうところで働く人びとの間から「逆バージョンならOK」という話が世間に流れていた可能性はある。

デスク 「水をかぶる」を連想させるので、海洋関係者や漁師さんも「ご飯を汁に放り込む」とか。でも、その方が、汁をこぼしたりするリスクが小さいから、というのが本音ではないでしょうか??

野瀬 「水をかぶる」んじゃなくて「飛び込む」のね。

 先ほど、味噌汁とご飯の組み合わせでなければ抵抗感が薄いのではないかと書いた。どうもそうであるらしい。

さば缶汁かけご飯(いけずな京女さん提供)

ご意見 西洋料理では、お皿に着いたソースをパンにつけて食べるのはいいんですよね。私も汁かけごはんを上品な食べ方とは思いませんが、大好きです。
 でも私の場合、ご飯にかけるのは野菜いための汁とか、魚の煮つけの汁とかなんです。特に好きなのはサバ缶の汁。
 あつあつご飯に、サバ缶の汁とコショウと少しの醤油をかけた味は、どの三ツ星レストラン(入ったことはない)よりもおいしいと思っています。
 さて、あるエッセイで私のような「汁かけご飯がすき」、という文章に出合ったときは本当にうれしかったことを覚えています。でも彼女の著作はたくさんあってどの本に出ていたか、確認できませんでした。
 野瀬さんお手数ですが彼女に確認をとっていただけますか? 彼女の名前は阿川佐和子さんです(後藤さん)


さば缶汁かけご飯(いけずな京女さん提供)

ご意見 小泉武夫先生は「ぶっかけ飯の快感」(ビジネス社)において「猫飯」 =丼飯にさまざまなものをぶっかけてガツガツと食らうことにこそ食味の悟りがあると仰っております。
 もちろん、小泉先生的には味噌汁かけご飯などは悟りの境地だそうです。私はとうていたどりつけそうにありませんが。
 そこで、小泉先生に敬意を表して、本書に出てまいります「さば水煮缶汁かけ飯」を作ってみました。
 作り方はいたって簡単。ご飯にさば水煮をのせて缶「汁」をかけ、醤油をかけ回してガツガツと胃袋に送り込むだけ。
 さば缶好きにはたまらない、究極の「汁かけ飯」です。ぜひお試しください(いけずな京女さん)


ご飯にサバの味噌煮

 小泉先生には申し訳ないが、ご飯にかけるべきサバ缶は水煮ではなく味噌煮である。学生時代、寮の食堂で出る冷やご飯にサバ味噌の缶詰を丸ごとぶっかけて食べるのは、うれし恥ずかし、ご馳走であった。

 以来、缶詰でご飯に最も合うのはサバの味噌煮缶と決めているのである。

 それと阿川佐和子さんへの問い合わせであるが、いやである。

 これはトレンド?

ラーメンスープにご飯。塩ですが…

ご意見 小生は「ラーメンスープにご飯投入」が大好物です。いわゆるラーメンライスを注文しますが、まずはラーメンを食することに集中しライスは放置、麺も具もすっかりさらったところで、おもむろにライスをラーメンどんぶりの中に投入する様は、ドックでの新造船進水式を髣髴(ほうふつ)とさせます。
 ラーメンスープなら何でもよいのではなく、醤油・塩ではいまひとつ。ここはやはり北海道らしく味噌、あるいは担々麺のスープもいいですね。
 ところでこれって、ラーメン屋で行なうのはマナー違反でしょうか。ラーメン店主は苦々しく思ったりしていないのでしょうか。
 逆にラーメンスープを最後まですっかりいただくことで、店主は喜んでくれているのか。気難しそうな店主の場合や、カウンターで食するときは躊躇してしまいます(ばふぁさん)


 ラーメン店主がどう思っているか。最後に判明するであろう。

「カップヌードルカレー」とご飯

ご意見 カップヌードルの残ったスープに、冷めたご飯を投入すると美味しいです。”カップヌードルカレー”でやると、もっと美味しいです(S.I.さん)


 P.Sの部分しか紹介しなくて申し訳ありませんが、文脈上の都合ですので、ご理解を。

 「おとなの ねこまんま」という本の中に、チキンラーメンの麺を片付け、残ったスープをご飯にかける、というのが出てくる。

 本で読まなくとも、久留米ではとんこつラーメンスープでこれをやっていた。ほぼ40年前の話である。

ラーメンにご飯を入れて(アキヒコ@横浜さん提供)

ご意見 麺を食べ終わった後の汁にご飯を入れて食べるのが好きです。名古屋にいたころは、味噌煮込みうどんには必ず入れていました。
 名古屋のカレーチェーンが新宿に作ったカレーラーメン屋で、チーズをトッピングした「カレーラーメン」にご飯を入れると、チーズが糸を引き、ほんとにおいしかったですよ。
 これは、今年のヒットですね(アキヒコ@横浜さん)


 ヒットを超えてブームの予感。いいかどうかは別にして。

「らぁめん茶漬け」はいかが?(ぎずもさん提供)

ご意見 汁かけご飯、大好きです。前夜の残りの大根の味噌汁なんぞ、冷えた飯にぶっかけてザクザクとかっこむ。電子レンジ普及以前の家庭では、ごく当たり前の光景だったように思います。もっとも「自宅以外でやらないように」の註釈はついていましたが。
 まるで秘め事、日陰の存在になっていた汁かけご飯の開放運動が、東京のラーメン店から始まっていることをご存じでしょうか。
 六本木「山嵐」では「らぁめん茶漬け」の名称で、三河島「桃天花」では「ブッコンで」の掛け声とともに、残りスープと白飯の調和融合運動が広まり、ガッツリ系男子客にとどまらず、女性の間にも支持層を広げています(本当ですよ)。
 このムーブメントにのって、正しい「汁かけご飯」の名で商品化される日も遠くないような気がします(ぎずもさん)


 ここまでをまとめる。

(1)ご飯に味噌汁をかけて食べることを行儀が悪い、作法に反するとして遠ざける空気は根強い。
(2)ご飯と味噌汁の組み合わせ以外の混合については抵抗感が比較的薄い。
(3)ご飯と味噌汁を組み合わせる場合、地盤や岩盤を掘る、あるいは水産関係の仕事をしている人びとの間では、ご飯が「崩れる」「水をかぶる」ことが嫌われる。従って味噌汁をご飯にかけないが、味噌汁にご飯を投じることは許容される(らしい)。
(4)ラーメンのスープにご飯を入れることをメニュー化している店が複数ある。

 私はこんな方向に話が広がっていくとは思っていなかった。少しオーバーに言えば感動的ですらある。皆さんに感謝。

アミー隊員 う〜ん、確かに。ご飯と味噌汁は「ちょっと」ですが、味噌汁以外の組み合わせは抵抗感が薄いですね。

 今週紹介できなかったメールは来週以降に。ご油断召さるな。

 おおそうじゃった。あっちも更新された

(特別編集委員 野瀬泰申)

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