まだやるの?編 第13回

 水(その2) 汲めば生命の泉湧く

<写真を拡大>「十和田バラ焼きゼミナール」の「バラ族」のみなさん

 今週の私は青森県の回し者である。

 というのも今週末、東京・表参道で開かれる大がかりな県主催のイベントを紹介するからである。東北新幹線が今年末に青森市まで延伸される。それを機会に青森の魅力をもっと知ってもらいたいというのが主旨。

 イベント自体はもう始まっているのだが、私たちにとって見逃せないのが23(土)、24(日)だけ明治神宮文化館前にオープンするご当地グルメ屋台村。

 八戸せんべい汁、青森生姜味噌おでん、黒石つゆ焼きそばといったおなじみのB−1グルメに混じって、今回は東京初上陸とか県外初出展といった珍しい食べ物が登場する。

「八戸せんべ汁」(上段左)、「十和田バラ焼き」(同右)、「青森生姜味噌おでん」(下段左)「黒石つゆ焼きそば」(同右)

 注目は昨年末の東北B−1グランプリでみごと優勝した「十和田バラ焼き」であろう。横手B−1のエキシビションで派手にデビューして、瞬く間に東北王者に駆け上がり、今年秋の厚木B−1で上位入賞を目指す新鋭である。

 この食べ物でまちおこしをしている「十和田バラ焼きゼミナール」の皆さんは、自らを「バラ族」と名のっている。命名は富士宮やきそば学会会長にして愛Bリーグ理事長の渡辺さん。しかし彼らはその後、「我々は十和田で市民革命を起こす→市民革命といえばフランス革命→フランス革命といえばベルサイユのバラ→ベルサイユのバラといえばバラ焼き」と超絶的に強引な意味づけをし、タキシードやドレスを着て鉄板に向かうようになったのである。強引グ・マイウエーなのよ。その雄姿というか、どこに行っても場違いな姿を表参道で見ることができるのである。

「三沢ほっき味噌かやき丼」(上段左)、「下北かさまい焼き」(同右)、「大湊海軍コロッケ」(下段左)「五所川原あげたい」(同右)

 私は本番の前々日にバラゼミの皆さんと飲むことになっているが、その夜は普通の恰好で現れてくれることを願っている。

アミー隊員 いっそのこと同じような格好で行ってみるというのは?

謎の隊員梵ちゃん ドレス貸しましょか。

 ほかに「三沢ほっき味噌かやき丼」「下北かさまい焼き」「大湊海軍コロッケ」「五所川原あげたい」「五所川原元祖しじみラーメン」「鯵ケ沢チキンボー」「青森味噌カレー牛乳ラーメン」「浪岡ホットアップルサイダー」という顔ぶれ。

「五所川原元祖しじみラーメン」(上段左)、「鯵ケ沢チキンボー」(上段右)、「青森味噌カレー牛乳ラーメン」(下段左)、「浪岡ホットアップルサイダー」(下段右)

 三沢のホッキ貝は漁期が12月から3月までというから、いまが旬。これは貴重であろう。

 「あげたい」は鯛焼きを揚げたもの。地元では「希望の学校にあげたい」と、受験の縁起物であるらしい。

 机君とアミー隊員は「希望のものをたべたい」モードに入っており、すでに前のめり状態。アミー隊員は「味噌カレー牛乳ラーメン」に狙いをつけている。

 私は函館で「味噌カレー牛乳納豆ラーメン」というバージョンアップされた物件を食べているので、今回はホットアップルサイダーへ突撃したいと思っている。

お祭り工房で展示中のねぶた。下は「金魚ねぶた」の提灯

 23日夕には青森から持ち込んだ本物のねぶたを500人の跳人(はねと)が引く。これは見ものであろう。

 現地で私を見かけた方は声をかけていただけると嬉しい。おひねり歓迎。

 テーマは水であるが、実は始める前に「抽象的すぎるかな」と考えないでもなかった。しかし皆さんのメールを読んでいてその懸念は吹き飛んだ。

こちらは湧き出る富士山の雪解け水(本文と関係ありません)(机さん提供)

ご意見 水と言えば母の実家の徳島の田舎の水でしょうか。山の湧き水を引いて使用していたので、夏は冷たく冬は凍るほど冷たいのを覚えています。その水が本当に美味しかったんです。
 就職で高知から大阪に出てきたとき、顔を洗うだけでも無理でした。いまはすっかり改善されています。
 余談ですが、我が家の最寄り駅前に「博多ラーメン・久留米」というお店があります。行ったことはないですが……大阪に来られた際は是非!(土佐のはちきん@大阪さん)


 湧き水の美味しさについては、ほかにいくつもメールをいただいている。順次紹介する。

 「博多ラーメン・久留米」というのは店名自体が非常にモンダイである。「札幌ラーメン・青森」とか「徳島ラーメン・松山」というのに等しい。

 4月頭に大阪に行くが、その店はどこ? あっち?

湧き水(ご隠居プーさん提供)

ご意見 我が家は天然の水(湧水)に恵まれています。半径100メートル以内に2カ所の湧水があるのです。水の年齢を計ったのですが2カ所ともかなり古いもので、地下水汚染とは無縁な水です。従って美味しいお水がタダで好きなだけいただけます。
 以前はいわゆる「簡易水道」の水源でしたが、下水道の関係で公共水道に統合。役を終えた水源の水は地域のコミニュティーセンターの一角に「ご自由にお使い下さい」となっています。
 またもう一方は町の水道の水源となっていますが、その一角から湧水として溢れ出ています。これも自由にいただくことが出来ます。
 こうした水で入れるお茶やコーヒーは一味違うようで、水場は結構な賑わいを見せています。従って、我が家ではミネラルウオーターはまず買いませんね。手打ちそばやうどんを締める際にも必需品です(ご隠居プーさん)


 場所は長野県上伊那郡のとある町。糸魚川−静岡構造線の旅では通過してしまった。

 あの辺りは山美しく、緑豊かである。そして水も美味いか。

秋葉街道和田宿の温泉施設(飯田市)

ご意見 小生の住む長野県にはタダで手に入れる名水があります。場所は長野県の和田峠、国道142号の和田峠の料金所手前(佐久、小諸から向かって)数10メートル手前を左折して行けばすぐそこ。和田村が整備した水汲み場があります。
 休日など水汲みの人垣で大変ですが、4カ所で汲むことが出来ますので、それほど待たずに汲めます。この場所はトラック運転手などが多く利用して、皆に広まった場所です。
 純度は高く、常温で3ヶ月は飲用出来るため、大阪、名古屋など愛好者が毎日、汲みに来ているとか。
 水には軟水と硬水があります。洗濯などには軟水が洗剤も良く溶け、生活に最適です。片や硬水は洗剤は溶けない、石鹸は泡立たない、給湯器などの耐久性は短い。反面、人類が必要なカルシウムなどミネラル分が多く含まれます。
 小生、東京、名古屋、大阪に居住しましたが一番美味しかったのは「名古屋」でした(夢工房さん)


「境界線〜」気分が抜けないデスク 水を入れるポリタンクは「赤」ですか? それとも2リットル入りペットボトルに詰めるんですか?

 軟水と硬水の違いが出てきた。この問題は今後、尾を引きそうである。

 いま「名古屋」が登場したので……。

札幌市と小樽市の水道水もありました。東京で発見!

ご意見 私は現在、水道局勤務です。
 前回、水道局が製造したペットボトルの話がありましたが、理由をご存知でしょうか?水を売りたいからです。経営が全国的に苦しいのです。経営を助けてください。だからペットボトルで販売してミネラルウオーターにして美味しさを知ってほしいのです。
 名古屋市は「名水」プロジェクトを立ち上げて、美味しい水をあの市長さん自ら先頭にたってPRしていますよ。確かに名古屋市の水道水は間違いなく美味しいです。
 ところで水道水の原価ってご存知ですか? 指標の1つに給水原価というものがあるのですが、1立方メートル(1000リットル)で全国平均が170円ほど。ということは、1リットルにすると1円もかかっていない計算になります。ミネラルウオーターは輸送などに二酸化炭素(CO2)など排出しますし、できれば水道をご利用ください。水道水を飲んでください!(愛知県知立市の社会人7年生さん)


 安い! そんなに安かったのか。

 にしても名古屋の水道水が美味いというメールが2通も。こりゃ本当だな。

歯磨きもつらい?

ご意見 実家は東京都板橋区で、私が子どものころにはまだ庭にも近所の家の玄関脇にも井戸(手押し式)があり、夏休みなどは外で遊んでいる途中で咽が乾くと「水わけてくださ〜い」と一声かけて、手押しポンプで水を汲んで飲んだものでした。あの水は冷たくて美味しかった。
 時が流れ、やがて本当の「水道」がやってきました。我が家では井戸系の蛇口と水道系の蛇口が列んで台所に取り付けられたのですが、「水道」水の臭さ、生ぬるさに閉口した覚えがあります。
 以来、東京の水は不味いと信じていたのですが、10年ほど前に現住所(茨城県南部)に引っ越してきて認識の甘さを思い知らされました。
 水が臭い。明らかに臭い。引っ越してきた当時、うがいや歯磨きで水道水を口に含んで気持ち悪くなりました。現在でも水道水はそのままでは飲めないので、浄水ポットが必需品になっています。水道水の不味さでは全国でもトップを争える実力だと思います。
 水道水をそのまま入れて使うように指定されている加湿器は、析出した何かが影響してあっと言う間に故障。メーカーに相談したところ「その地域の水道水を使うと壊れます」と断定されてしまいました。あ、加湿器は新品交換になりました。メーカーさんも大変ですよねぇ(こばりんさん)


 我が家の洗濯機から水が漏れた。ネットで同じようなことがおきていると書いていないだろうかと思って調べると、なんとその機種はリコール対象だった。

 問題は水漏れではなく「発火の危険」。慌ててメーカーに連絡したら、しばらくしてタダで新品と交換してくれた。

 水漏れは排水パイプの不具合とわかり難なく修理。ヒョウタンから駒みたいな展開だったのである。メーカーさんも大変。

 ところでここに書かれている水道水は硬水ではないだろうか。次のメールの内容とそっくり。

ケトルのオリ取り用ステンレスワイヤー製品。人差し指と親指で作った丸くらいの大きさです(あの草さん提供)

ご意見 英国の家庭では、水道の配管に二系統あります。台所へは水道管から直接給水のため、屋根裏の貯水槽を介さない、年中きりりと冷たい水が蛇口から出てくるのですが、これが滅法うまい。カルシウムたっぷりで、水自体に存在感があって、変な言い方ですがちっとも水っぽくない。もちろんカルキの臭いもありません。
 しかし、豊富すぎるカルシウムは、流しや洗面台まわりにシミになって残るばかりか、湯沸しケトル(電気ポット)の内側に厚く付着し、ティーカップの底にザラリと「いさり」ます。そこはよくしたもので、荒物屋にはケトルのオリ取り用ステンレスワイヤー製品を売っています。
 ここだけの話。若干の例外を別にすれば、英国の紅茶の多くは、硬水で入れたときにこそ、わしっと飲みごたえのある本来の味を発揮するようです。ただ、表面に見るみるカルシウム膜が張るくらいで、水色(すいしょく)は冴えません。反面、日本の高級な煎茶、玉露を英国の水で入れると、がっかりするほどのまずさ。
 逆に、英国紅茶を日本のやわらかい水で入れるときには、渋みが強く出がちですから、蒸らし時間は3割減がよろしいよう(あの草さん)


 「あの草」さんは先週デビューして2週連続の登場。

 「いさる」は北部九州の言葉で「堆積(たいせき)すること」「底に残ること」。

体硬くてあぐらかけないデスク 80年代英国で流行したパンク・ファッションの「おっ立ち・ゴワゴワ」ヘアスタイル。「子供の頃から硬水を飲んでいるので、髪質が硬い。だからできる」と聞いたことがあります。やっぱり硬い水飲んでいると、体も硬い?前屈で指先が床につかないとか、あるんでしょうか?

 硬水はこちらも同じ。

実験中(ちりとてちんさん提供)

ご意見 昨年8月に開催された関西同人会で、飴屋のおっさん様の発案で、大阪とあと2カ所の水道水を使い「出しを取ったときの違い」という実験が行われました。
 何の変哲もない水道水を全く同じ条件で出しを取ったところ、色も味も香りも違っていて、皆で驚いたものでした。色の違いが、わかりますか?
 大阪の水は、臭いのなんのと言うても、海外の水に比べたらマシなもんです。学生時代に、スキー実習でスイスに行った帰りに立ち寄ったパリは、石灰のニオイが強く、先生に注意されなくても動物的カンで「こりゃ、飲めんな。」と感じました。
 飲めないだけでなく、顔を洗うときに鼻に石灰のニオイがつきます。洗った顔にタオルと当てると、このタオルがまた石灰のニオイ。
 シャワーを浴びたあと、頭や身体が石灰臭い。歯を磨いた後も口の中が石灰臭い。そして、コンタクトレンズを洗って目に入れたら痛いのなんの。
 帰国して、空港のトイレに入ったとき「今なら、便器の水でも飲んでしまうかも」と思いました(飲まなかったけど)。
 これは20年以上前の話なんですが、パリの水道水は改善されたのでしょうかねぇ?(ちりとてちんさん)


 ああ、あの実験ですね。私のところまで出しが回ってこなかったので味見はできなかったが、色は確かに違っていた。塩素濃度とか硬水に近いか軟水に近いかといった差であろう。

 昔のこととは言え、パリの水はそんなに石灰くさいのであろうか。英国の水とどっちがつおいのであろうか。

 上海に行ったときも「水道水は飲んではいけない」と言われ、ホテルの部屋に毎朝ミネラルウオーターが配られた。でも日本での癖がつい出て、何度も水道水でうがいをしそうになった。

 かわって日本の名水。

松尾大社の亀の井(上段左)、伏見の名水(同右)、山崎の名水(下段)(いけずな京女さん提供)

ご意見 美味い水のあるところには美味い酒あり。もちろん山紫水明の地・京都と名水と銘酒は、切っても切れない深い中でございます。
1.松尾大社の「亀の井」
 松尾大社は日本第一の醸造の祖神でいらっしゃいます。写真の「亀の井」の名水がお酒に変わったという伝説があり、酒造家はこの水を酒の元水として造り水に混ぜて使うこともあるといいます。もちろん、参拝者が飲むことも自由です。
2.伏見の名水
 酒造りの町・伏見は、かつて「伏水」とも書かれていたほどに、質の高い伏流水が豊富な地です。今もなお、名水から多くの銘酒が産み出され続けているのはご承知の通り。写真はそのひとつ、酒造会社の中庭に湧く名水で、誰でも無料で汲むことができます。
3.山崎の名水
 日本のウイスキーのふるさと・山崎の地にも、もちろん名水あり。千利休が愛でたというそのお水は、天王山の麓の竹林から湧き出ます。近年、天王山の荒廃が深刻化し、名水への影響が懸念されることから、天王山抱く2府2町の行政や住民ら、そしてウイスキー会社が連携。一体となって山林の保護活動を進めています。
 そうそう、私の周りにはお酒を「命のお水」と呼び信仰する人が多いです。お酒を愛する皆様、どうぞ「命のお水」のふるさとへお越しやす。
 一方、無茶呑み泥酔二日酔いなどに明け暮れている方は、松尾さんにお参りして深〜く反省しましょう(いけずな京女さん)


 いずれも軟水であろう。

 水がないと酒がつくれないのは道理。ハゲシク飲んだ翌朝、ハゲシク水が飲みたいのも道理。

チャンバラ大好きデスク 酒造会社が流していたCMで小島功さん描くところのカッパ、ハダカでした。「素浪人月影兵庫」で流れているのを見て、コーフンしました。あんなCM、今では公共の電波で流せないでしょうね。

野瀬 カッパくらい着てろってか?

 そういえば我が家のビルトイン型浄水器のカートリッジを交換しわすれて幾星霜。やべ。

お酒も水次第…

ご意見 小学生のとき、大阪で水道水を飲んで腹を壊しました。
 そんな小学生のころの我が家には市街地でしたが、井戸があり、飲料水は井戸水でした。超軟水の土地ですので甘露でした。
 しかし隣家の人が引越し、入れ替わりに入ってきたバブル世代の若夫婦が数年後、その中古住宅を壊して新築。それに伴い、工事で井戸が邪魔だと撤去されてしまいました。
 これだけでも立派なご近所トラブルですが、それどころか「今どき井戸水使うとは」と嘲笑された恨み、今も持っています。
 うちだけではなく、近くの酒蔵も「井戸水」を使用し地酒を造っていますけど、バブル世代の夫婦には信じがたい生活だったようです。
 水道水も似たような水源ですので軟水。県内でも一二を争う良水ですが、やはり「我が家の水」という愛着があったからでしょうか。(横浜市 YKヒルビリーさん)


 金沢の水は確かに美味かった。豆腐がいいのも水のせいだろうし、酒の美味さの裏にも水がある。白山の伏流水。

 美味いとか不味いとか言えるのも水が豊富だからかも。こんな町もある。


西条市の「うちぬき」からは地下水があふれているというのに…

ご意見 松山市は水が足りません。松山市のHPは、トップから「今日の水源情報」に直接リンクがはってあります。ローカルニュースでも必ず「現在のダム貯水率」を流します。
 石手川ダムの傍を車で通る人は、ダムに水が貯まっているかを確認せずにはいられません。他地域から来た人が水を流しっぱなしにしていると、松山には「節水型都市づくり条例」があるんだよ、と言いたくなります。

近隣のうちぬき位置図

 愛媛新聞などには「海水淡水化」や「ダム作れ」「トンネル貯水という方法がある」「石手川ダムを嵩上げすべき」「あそこから水もらえ」「こっちから水もらえ」という投書がよく載ります。
 遠いところから水を分けてもらったり、ダムを作ったり、海水淡水化などに取り組んだりすると水道料金が高くなるんです。それはいやだ。

水温14度、気温とほぼ同じ

 というわけで、松山市は現在水の豊富な西条市に対して、工業用水を分けてくれ!!!!
 と平身低頭お願いしている状況です。
 西条の工業用水には日量7万9千立方メートルの未利用水があるということを突き止めているのですが、西条市は西条市で、夏場の地下水位の低下を心配しているらしいのです。

清らか過ぎる水には魚は住まない、とよく言いますが…大きな鮒が気持ちよさそうに泳いでいます

 松山市は日量4万8千立法メートルあればいいんだよー。ちょっと分けてよー。しかし西条市は「水は売らない、地域で活用する」と世界水フォーラムで宣言しています。売ってとは言わない、分けてくれ!(松山の坂本さん)


 大きな川がない福岡市も昔から水不足に悩んでいる。最近は筑後川の水を送っているので、昔ほど騒ぎにならない。

 ということは博多の人と久留米の人がケンカしたら「もう筑後川の水を送っちゃらん」とさえ言えば、久留米の勝ちだな。

 お風呂方面。

「灯油かよっ!」。ダブルで

ご意見 「灯油かよっ!」で思い出しました。私の実家のある群馬県は、掘れば温泉が出るため、めったやたらと温泉浴場があり、公営私営とりまぜて、そこらじゅうに銭湯より安価で入れる温泉場がそろっています。
 しかしその中で、「日本のへそ」などと名乗っているS市の市営温泉浴場のお湯は、石油の匂いがするんですよ。あれには参ります。気のせいか、お湯の肌ざわりも、なんか油っぽいような。
 それから、私は行ったことがありませんが、近隣のS村のお風呂もそうらしいです。何でも「温泉掘削中に重油を掘り当てた」とかで、やはり石油くさいと。S市のもたぶん似たような事情なのでしょう。
 というわけで、「灯油かよっ!」は、温泉に関してはあながち「ものの例え」とばかりも言えないかと存じます(日野みどりさん)


 昔むかし、映画の舞台になった山奥の一軒宿に行った。もちろん風呂は温泉なのであるが、ぬるくてぬるくて体が温まらない。しかし湯船を出ると風邪を引きそう。そのときは「日なた水かよ!」と思ったのだった。

 晩ご飯もとてもサビシイものであった。いまなら間違いなく「あっち」行きである。

 さきほど日本の水道水の原価の話が出たが。あの国ではどうであろうか。昨年のショックの震源地。


「マサフィ」

ご意見 いま住んでいるのはドバイ。 アホな建築ラッシュで話題ですが、もちろんここはご存知、砂漠の国。水道水はというと、日本企業の技術で作った高分子膜とやらいうので海水を濾過してつくっています。何でも、世界で最も純粋な水道水らしいですよ。
 しかしそれはプラントから出るまでの話。我が家の蛇口から出るそれはというと、おそらくパイプラインやらビル自体のメンテナンスがいい加減なんでしょうね。とても飲めたもんじゃなく、廻りで常飲してる人は一人として知りません。
 みんな何を飲んでいるかというと、一番ポピュラーなのは「マサフィ」というミネラルウオーター。100キロちょっと内陸に入った山から出る水です。これがまあまあ行けるんですよね。 おまけにめちゃ安。

小樽奥沢水源池

 500ミリリットルのペットボトルで確か1ディルハムじゃなかったか知らん。今のレートで言うと25円ほどでしょうか。
 「中東はガソリンよりも水が高い」と言われますが、昨日入れたガソリンは40ディルハム分で29,9リッター。1000円とするとリッター33,4円。 マサフィはリッターに直せば50円。 やはり事実であった(放浪の小樽人さん)


 小学生のころ親に買ってもらった雑誌の付録に「中東では石油より水の方が高い」と書いてあった。夏休みの宿題の作文にそういうものを読んだと書いたら、先生がものすごく驚いて言った。「野瀬君は物知りねえ」

 違います。そう書いたものを読んだと書いただけです。

 今週はここまで。水で話が広がって嬉しい。

 この土日は表参道、次の土曜が新大久保でトークショー「韓日B級グルメ対決(戦いません)」。満席だそうである。その後のコリアンタウンでの飲み会が怖い。赤い殺意が怖い。

 引き続き水メールを待つ。

 

(特別編集委員 野瀬泰申)

日本経済新聞 電子版について

日本経済新聞社について