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使えるJRの旅クラブ
鉄路の旅ならではの味わいがある |
「阿川泰子ジャズコンサート in 軽井沢」(長野県軽井沢町)、「瀬戸内寂聴講演会 小説『秘花』を語る〜佐渡の世阿弥〜」(東京・池袋)、「春風亭小朝落語独演会」(仙台市)。いずれもあるクラブの会員しか参加できない限定ツアーだ。このツアーに参加できるのは、東日本旅客鉄道(JR東日本)の中高年向け旅行会員組織「大人の休日倶楽部」の会員だけ。こうした特典ツアーや、鉄道運賃の割引、各種サービスが売り物の旅行クラブだ。
入会資格は満50歳以上。いくら「大人」でも、49歳以下は加入できない。会員枠は2種類に分かれていて、「大人の休日倶楽部ジパング」は男性65歳以上、女性60歳以上、「大人の休日倶楽部ミドル」は男性50〜64歳、女性50〜59歳。「ジパング」は夫婦の場合、どちらかが満65歳以上なら、2人そろって申し込める。
「大人の休日倶楽部ジパング」の場合、新幹線を含むJR東日本線・JR北海道線で運賃・料金が30%割引になる(片道・往復・連続で201キロ以上の場合に限る)。会員専用の「大人の休日倶楽部ジパングカード」で購入した場合だけの適用だ。JR東・北海道線以外の運賃・料金にも割引がある。「びゅう」の国内旅行商品は5%割引で何回でも購入可能だ。会員誌送付やポイント還元のサービスも受けられる。年会費は1人4170円で、夫婦会員は7120円だ。
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新幹線や特急が使える割引切符・ツアーも |
「大人の休日倶楽部ミドル」は割引率が「ジパング」より下がる。新幹線を含むJR東日本線・JR北海道線の運賃・料金は利用回数無制限で5%割引(同)。ただし、JR東・北海道線以外の運賃・料金の割引はない。「びゅう」の国内旅行商品が5%割引で何回でも買えるのは「ジパング」と同じだ。年会費は2500円。
「ジパング」も「ミドル」も会員専用ツアーやパス、切符などが魅力の一つ。会員しか申し込めないプランが旅心をそそる。2月に売り出されたパスは3月2〜11日の間、普通車自由席が3日間乗り放題になる。JR東日本全線のほか、函館や下田、富山・金沢方面にも行ける。フリーエリア内で新幹線も特急も乗車可能。あらかじめ座席指定を受ければ、普通車指定席やグリーン車も6回まで利用できる。
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日本3名園や日本3景をめぐる旅も体験したい |
「大人の休日倶楽部」への入会に当たっては、非接触型ICカード「Suica(スイカ)」機能付きの専用クレジットカードを申し込む必要がある。JRグループが旧国鉄時代の1985年から運営しているシニア向け会員組織「ジパング倶楽部」では、申し込み書に書き込んだり、窓口で切符を受け取る手間が面倒だったが、この会員カードを使えば、自動券売機で割引切符が買えるので、手間を省ける。
「大人の休日倶楽部」のイメージキャラクターは女優の吉永小百合さん。今度の3月13日で62歳を迎える吉永さんはアクティブシニアそのものの生き方で知られ、鉄道好きでもあるという。
2007年1月からは「大人の休日倶楽部」で利用頻度の高い会員向けに「プレミアメンバーズサービス」を始めた。獲得したポイントをJR乗車券、びゅう国内旅行商品などと交換できる。
JRグループ各社は同様の団塊の世代・シニア向けの会員組織をそれぞれに設けている。
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古い町並みを訪ねる旅には鉄道が似合う |
旧国鉄時代から続くロングセラーが「フルムーン夫婦グリーンパス」。夫婦の年齢が合わせて88歳以上の夫婦が対象で、日本全国のJR全線のグリーン車で乗り降り自由だ。夫婦どちらかが70歳以上の場合、さらに割安な「フルムーン・シルバー」が使える。有効期間は5、7、12日間用があり、価格はそれぞれ8万500、9万9900、12万4400円。発売期間は毎年9月1日〜翌年5月31日で、利用期間は毎年10月1日〜翌年6月30日と余裕があるので、じっくりと旅のプランを練ることができる。
JR東海の旅行会員組織が「50歳からの旅クラブ 50+」(フィフティ・プラス)。対象は50歳以上で、会費は無料。会員限定ツアーに参加できる特典がある。会員の同行者は年齢制限なしで会員と同じ特典を利用できる。
JR西日本は2006年12月、50歳以上が対象の「Club DISCOVER WEST」を立ち上げた。ホームページとメールマガジンを使って、会員だけが購入できる割安切符や、西日本各地の観光、宿泊商品などの情報を発信する。登録料や会費は無料。高級旅館・ホテルの宿泊予約サイトを運営する一休や、旅行会社大手の日本旅行と提携し、シニア層向けの宿泊情報を充実させている。ウェブサイトを使い慣れない人を気遣い、会員だけに知らせる専用電話番号を設け、スムーズに申し込めるように配慮した。
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古寺・名刹を回るには鉄道が便利 |
JR北海道の「悠遊旅倶楽部」に入ると、JR北海道の運賃・料金が最大45%割引になる。入会資格は男性60歳以上、女性50歳以上で、年会費は1500円だ。
JR四国の「四国エンジョイクラブ」ではJR四国と土佐くろしお鉄道の運賃・料金が最大30%割引になる。年会費は1500円で、入会資格は男性60歳以上、女性55歳以上。JR九州の「マイ・ウェイ・クラブ」は九州内のJR(新幹線・寝台列車・JRバスを除く)の運賃・料金を最大40%割り引く。対象は男性60歳以上、女性50歳以上だ。
割引や限定ツアーはメリットが大きいが、それ以上に意味がありそうなのは、旅に出かけるきっかけがつかめる点だ。リタイア後は旅行三昧を楽しむつもりだったのに、ついつい出不精になってしまうケースが少なくない。定期的に届けられる会報誌はそうした人の背中を押してくれる。旅に出る口実を、割引や限定ツアーといった形で自宅に届けてくれる会報誌の効用は想像以上の価値があるようだ。
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